人と比べてもいい。そこから自分らしさに気づけるから

体験談・気づき

「他人と比べない方がいい」
「人と比べると自己肯定感が下がる」
「他人ではなく、過去の自分と比べた方がいい」
「自分軸を持って生きた方がいい」

世間では、よくそう言われている。

たしかに、他人と比較することで自信をなくしたり、劣等感を感じたりすることはある。

「周りに比べて、自分は全然できていない」
「みんなはうまくいっているのに、自分だけ遅れている」
「自分はこのままでいいのだろうか」

そんなふうに感じて、落ち込んでしまうこともある。

僕自身も、昔はそうだった。

もともと僕は、
「自分らしく生きたい」
「自分軸で生きたい」
という気持ちが強かった。

だからこそ、他人と比べて落ち込む自分が嫌だった。

人と比べてもいいことなんてない。
他人と比べるから苦しくなる。
だから、意識的に比べないようにしよう。

そんなふうに思っていた。

でも、実際にはうまくいかなかった。

他人と比べないようにすればするほど、上手くいっている人や充実している人が目に入る。
そして結局、

「それに比べて自分はダメだな」

と思ってしまう。

比べないように頑張っているのに、比べてしまう。
比べないようにしていること自体が、どこか自分に嘘をついているような違和感もあった。

他人と比べてしまう感情にも意味がある

しかし、潜在意識を学び始めてから、少しずつ感覚が変わっていった。

今は、他人と比べてしまうことを悪いことだとは思っていない。

むしろ、他人と比べてしまうなら、それにも意味があると思っている。

なぜなら、自分が感じている感情や感覚には、ちゃんと意味があるからだ。

劣等感。
焦り。
悔しさ。
「自分はまだまだだ」と感じる気持ち。

それらを無理に消そうとしたり、変えようとしたりすることの方が、僕にとっては自分らしくないことだったのかもしれない。

感じている感情をなかったことにするのではなく、その感情が何を教えてくれているのかを見る。

そう捉えられるようになってから、他人と比べることへの見方が変わった。

劣等感は「もっと成長できる」という安心感だった

僕の場合、セッションや自分と向き合う中で、他人と比べて劣等感を感じることの奥に、ある感覚があることに気づいた。

それは、

「もっと先がある安心感」
「まだ成長していける安心感」
「もっと良くなれるという感覚」

である。

他人と比べて劣等感を感じることで、僕はどこかで、

「自分はまだもっと成長できる」
「まだ頑張れることがある」
「もっと良くしていける」

と感じていたのだと思う。

逆に、もし劣等感を感じなくなってしまったら、

「今の自分に満足してしまう」
「成長が止まってしまう」
「もうこれ以上変われない」

そんなふうに無意識では思っていたのかもしれない。

だから僕にとって劣等感は、ただ苦しめるために出てきていたものではなかった。

劣等感は、僕に「まだ先があるよ」と教えてくれていた感覚だったのである。

そう気づいてから、劣等感は悪いものではなくなった。

むしろ今は、劣等感を感じると、少し安心することすらある。

「もっと先がある」
「もっと良くなれる」
「もっと成長していける」

そう感じられるからだ。

自分軸とは、他人を気にしないことではない

だから今、周りの人から、

「人と比べない方がいいよ」
「他人と比べるより、自分に意識を向けた方がいいよ」
「自分軸で生きた方がいいよ」

と言われても、僕の中では少し「?」となる。

もちろん、その考え方が悪いわけではない。

でも、少なくとも僕にとっては、
「人と比べないこと」で自分軸ができるわけではない。

僕にとっては、他人と比べて劣等感を感じることも、自分の中にある自然な感覚である。

そして、その劣等感の奥には、
「もっと成長したい」
「もっと良くなりたい」
「もっと先に進みたい」
という自分の本音があった。

だから、無理に比べないようにするよりも、
比べてしまう自分の感覚をちゃんと見てあげることの方が、自分らしく生きることに近かったのである。

自分らしく生きるヒントは、感情の奥にある

もちろん、他の人が僕と同じように、劣等感を「もっと先がある安心感」と感じるかどうかは分からない。

人によって、劣等感の奥にある感覚は違うはずだ。

「認められたい」かもしれない。
「大切にされたい」かもしれない。
「本当は挑戦したい」かもしれない。
「自分の可能性を信じたい」かもしれない。

ただ、ひとつ言いたいのは、
周りから言われた正しそうな言葉に合わせて、自分の感覚を消さなくてもいいということだ。

「人と比べない方がいい」
「自分軸で生きた方がいい」
「他人を気にしない方がいい」

そう言われて、自分がぶれてしまう。
動揺してしまう。
自分の感覚を否定してしまう。

それは、僕にとっては本当の意味での自分軸ではない気がする。

自分軸とは、他人の言葉に反抗することでも、他人を気にしないように頑張ることでもない。

「だって、自分はこう感じる」
「これが自分にとっては自然なんだ」
「これが自分の当たり前なんだ」

そう当たり前に感じられるところに、「自分軸」「自分らしさ」

があるのだと思う。  

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